変わる廃墟展2020が東京と名古屋で開催されました。コロナの影響で東京開催は短縮になりましたが、名古屋開催は無事に終えることが出来ました。マスク必須でちょっぴり緊張感が漂う展示会…。かつて経験したことのない状況下での開催は、きっと忘れることはないと思います。
足を運んで下さった方々、関係者の方々、共に盛り上げて下さった出展者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです‼
変わる廃墟展2020(東京&名古屋会場)において、Departureが展示しました24枚を紹介します。
新しい船と古い船みたい。展示会にいらっしゃったお客様の声を耳にはさみました。軍艦島の隣の中ノ島から撮った写真です。中ノ島は「廃墟の休日」というドキュメンタリー番組でも紹介された無人島で、大冒険が待っていました。
螺旋階段は大好物です。永続的な営みを感じさせるからでしょうか。上方から撮ることが多いですが、ここでは下方のアングルに軍配が上がりました。
山深い小さな分校で見つけた、沈みゆくピアノ。頭上には惑星のような照明が浮かび、まるで小宇宙が広がるようでした。翌年、偶然訪れたらピアノは倒壊…。廃墟の見せる顔は一瞬だなと思いました。
訪れる時期は春の一択。周辺を眩しいほどの茶畑に囲まれた発電所です。目の前には越すに越されぬ大井川がゆったりと流れていました。
秘境と呼ばれる島の小さな入り江。島の人々の記憶からも消えつつあり、見つけるまで時間がかかりました。石炭の積み出し用の桟橋だったそうです。
太陽の気まぐれに出会えるかどうかは運次第。予期せぬサプライズに驚いたのも束の間。あっという間に、夜の足音が近づいてきました。
水は芸術家。ダムに沈んだ発電所の三階から撮った写真です。水面を覗くと階段が見え、小魚たちが楽しそうに泳いでいました。
古い校舎には紙芝居があります。当時は、このピアノの伴奏でお話を進めたのでしょうか。大樹をバックに二人は今でも仲が良さそうです。
2020年宇宙の旅。気がつくと、体がふわふわと浮き上がってきました。廃墟は時に近未来的な顔を見せてくれます。
無人島にポツンと残された廃漁船。船長さんはどこへ行ってしまったのでしょう。近隣の漁師さんに聞いても、首を傾げるばかりで情報は全く手に入りませんでした。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を彷彿させる一枚。天井から垂れ下がる一本のロープ。主人公のドラムは喜びますが…わらわらと他のドラム缶たちも集まってきました。
空の青、水の青、廃墟の青。雨上がりにはサプライズが用意されていることが、少なくありません。
撮ってほしくてお化粧したのてしょうか。万緑の季節になると一切人を受け付けない、炭坑アパートの屋上にて。
トンでもない急斜面。このリフトを使えるのは今や自然のみ。人間様は汗をかきかき登ってゆくしかありません。
はいみんな寄って寄って。イェーイって、優勝したチームの記念写真みたい♪海に沈んだ炭坑での一枚。
子どもたちが走り回った廊下。ここは二階で緑の絨毯が美しく映えています。この奥の床は崩壊しており、屋根からの光は一階まで届いていました。
アフリカのナミビア南部にあるコールマンスコップが頭に浮かびました。ゆっくりと砂漠に沈むゴーストタウンです。
トンでもない山奥に残された小さな分校。夕暮れ時は太陽が最後の力を振り絞ります。学灯を消し廃校となるも、今尚輝き続けています。
戦争遺構です。flumpoolのPVにも使用されていました。コスプレイヤーもよく訪れるようで、観光地となっています。
展示会でお客様がドローンで撮ったのかなぁと会話されていました。私はドローンは持っていません。グッと覗き込んだ先に、廃墟の神様がいたのです。
ロボットアニメのパイロットの気分。奥に見える巨大な滑車がギュルギュルと動き出す様子は圧巻だったことでしょう。北の大地は何かとスケールが大きいです。
とある鉱山の作業場。大きな扇風機があったようですが、想像がつきません。奥に隠れた自転車なら、何か知っているかも知れませんが…。
大冒険の始まり。トンネルを抜けた先に湖に沈んだ発電所が見えます。極上の廃墟美が待っていたのは言うまでもありません。
ここは日本です。森の中の古代遺跡に遭遇した気持ちになりました。どんなゲームにも真似できないアドベンチャーが現実にはあるのです。
ご覧頂きありがとうございました!!